2012/06/14

モリッシーは「キミ(観客)をボクのものにする術はない」と歌う。

モリッシーは、"Action is My Middle Name"で「君(観客)はボクのもの~♪」と歌ったと思ったら、"Black Cloud"で「君(観客)を喜ばせることはできても、ボクのものにはできない♪」と歌う。そのバランス感覚、両方がまさにロックの刹那、かっこいい!

最近のモリッシーが力をおいている(?)、観客に向けたシンプルなラブソング&メッセージソングが大好きだけど、そのなかでも"Black Cloud"はイイ!

ダジャレ好きなモズのことだから、 "cloud(雲)と"crowd(群衆)"をかけているのかな。そういう説があるかどうかは調べてないけど、この歌の中の"You"は観客+α(時空?)のこと。黒い雲のようにうごめくオーディエンス・・・明るいステージの彼から見おろすとそんな風にみえるんだね。

「あなたを私のものにできない」「私はあなたのものにならない」という1対1のラブソングは腐るほどある。
また「ステージで輝くスターのあなたはこんなに近くにいるのに、私個人のものには絶対にならない」という感覚もありふれている。

でもモリッシーの「スターだって同じ、ここに僕を観にきてくれているファンの誰一人として自分のものにはできないんだ」という視点はとても新鮮だ。立場は逆転しているけれどtrue。

みんなライブの間はぼくのこと愛してるとか言って盛り上げてくれるけど、ライブが終わればみんなさっさと帰って恋人とうまくやってるんだろ?みたいな。

「君を喜ばせるためなら自分の首を絞めることだって、いつもよりかなり深く沈むことだってできるけど、君を自分のものにする術はない」って熱唱するところ、モリッシー的自虐節全開でかっこよすぎ!Zepp Tokyoでの首つりパフォーマンスを思い出してしまう。いまのモズにしか歌えないラブソング。

そう、聞き手は否が応でもモリッシーのこういうステージ上の孤独を共有させられてしまう。それで手をのばしハグしに行きたくなってしまうのだ。

でもそうは歌っていても、モリッシーは本気で私たちを自分のものにしようとするゲームをあきらめてはいないのだ。 なんせライバルは時空だから、オーロード+

南米ツアーの中では一番いいライブだった印象のBogota公演の"Black Cloud":
Morrissey Live Bogotá 2012
(※この曲の後半、ファンがモズに2度国旗をを投げるけど、超ナイスキャッチ!こういうのがファンとモズが同期してる瞬間だと思う・・・)
この曲が収録されているアルバム"Years of Refusal"ではJeff Beckがギターを弾いていて、次の曲"Paris"との流れもとてもいいので、まだの方はアルバム通しで聴いてみてください。

ダジャレといえば"People are The Same Everywhere"の"same"と歌詞中の"shame"もかけてるんでしょモズ?んでもって、裁判所行かなくてよくなったの?とりあえずよかったね♡

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