2018/12/19

南米ツアー終了

The Human Voice Is The Soul - Morrissey Central (Dec. 16th, 2018)

メキシコ・南米ツアーはパラグアイのキャンセルはあったものの大成功おめでとうございます!メキシコ総括がまだですが、モリセンの感謝メッセージのお返事として西海岸→メキシコ→南米ツアーの総括を先に済ませておきますね。

西海岸からモリシーはずっとご機嫌だった。オーディエンスへの感謝の気持ちを今だかつてないほどストレートに表していたと思う。それはセトリにも表れていて、政治的な歌は少なくなり、"friends" "save me/my life"がキーワードの歌を多く歌っていた。

でもメキシコの最前列から見たモリシーは、西海岸のビデオで感じたほどハッピーには見えなかった。機嫌も悪くなく声も絶好調だったけれど、たわいのないおしゃべりはほぼなし。曲にもよるけれど、オーディエンスの熱狂を拒絶するようなオーラも放っていた。ひょっとしてサンディエゴの例の記事を書いたプレスやメキシコのプレスに怒っていたのかな!?メキシコ在住の方に、来日に合わせて過去の移民発言に対する記事も結構大きく取り上げられていたと聞いた。とにかく陰陽の感情が渦を巻いて強烈だった。メキシコのモリシーについては別途。

そんな複雑極まりないモリシーも、南米の熱狂的で明るいオーディエンスにどんどんシンクロして自由になっていったのかもしれない。"I'm free at last."とつぶやいていたのはリマだっけ。"MARTYR"と腕に油性ペンで書いていたのはサンパウロだったかな。

"If You don't Like Me"は、プレスや彼を批判する人へのメッセージとして結構真剣に歌っていたのかもしれないが、南米の皆に陽気にシンガロングされているうちに怒りの気持ちがほぐれたようにも見えた。ある種の歌を歌い続けることでネガティブな感情が昇華されることもあるのでは!?でも今回のモリセンメッセージで再びプレスの事に言及しているし、相当根にもっていることは間違いないでしょうw
 
"Life Is A Pigsty"はサンディエゴで銃撃事件の追悼として久々に歌ったのをきっかけに毎晩歌っていたけれど、このツアーでモリシーの心境が一番リアルに表れていたように思う。昔TTYで好きな曲一曲選ぶなら?と聞かれてこの曲を選んでいたことがあったような。この歌詞を書いた当初から"you"はオーディエンスのことだったのかな。本ツアーでは"turn to you"の時、ジェスチャーではっきりと客席を差し示している。最終日のサンティアゴでは"Of course. Who else?"とまで言ってる(以下のビデオ参照)。


この歌、サンディエゴとメキシコでは全体的に強烈だったが、南米各国で歌っていくにつれ歌い方が微妙に柔らかく変化しているようにも感じた。特にこの最終日サンティアゴではオーディエンスへの愛がストレートに前に出てきている感じがする。このツアーはPigstyで始まりPigstyで終わったと言えるでしょう。この一曲ですべてを語っていた。

ところでモリシー、サンティアゴのラスト"I love you!"を連発しているところで、一度うっかり「アイシテラブユー!」って言ってない!?w

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