2019/06/29

…the ten most important recordings

FOR HISTORIC RECORD, BEFORE I DIE. - Morrissey Central- June 28, 2019
モリシー最近何してるの?ショッピング?9月のツアー再開までヒマなんでしょ?ヒマだと自分について書かれた記事が異常に気になったり、愚痴ったり、ネットでエゴサーチしたり、"Before I die"とか書きたくなるよね・・・気持ち分かるわ。
でもこれからはこういうダーリンの好きなものの話でモリあがりたいな。せっかくモリセンがあるんだから、もっと気軽にどんどんこういう話題を投稿してね♡

Roxy Music "For Your Pleasure"は初チャートイン!?それ以外は今までにもお気に入りアルバムとして紹介していたよね。でもBowieはランキング外なんだ・・・。

ランキングといえば、この2009年BBC Radio 4”Desert Island Discs”は必聴。モリシーのベストインタビューの一つなのでは。ダウンロードして今でも時々聞いてます♡
https://www.bbc.co.uk/programmes/b00p068y

2019/06/28

Nick Cave on Morrissey

The Red Hand Files - ISSUE #48
ニック・ケイブがこんな素敵なサイトをやってるなんて知らなかった!ファンからの質問にとても誠実に理路整然と答えている。ニックって昔からこういう人だったっけ?文章にファンへの愛があふれている。このモリシーについてのコメントも至極まともで妙に安心したw 最近非論理的で疲れるコメントばかり目につくので…。
他の回に書かれていた彼がベジタリアンになった時の話も心に残った。これは全部読まねば!
彼のライブを最後に観たのはいつだっけ…。最近はこういう対話式のライブもしているのね。生で観てみたい!Youtubeのコメントによると、ステージ上に座っている人たちはVIPではなく一般席からランダムに募っている模様。

2019/06/27

オプラの番組

全米では『ネバーランドにさよならを』が放送された直後、オプラの司会で監督と告発者2人が語ったのね。これは相当凄い反響があったことでしょう。


モリシーもこの番組見たかな。MJとこの2人についてはどう思ったのか、知りたいような知りたくないようなw

2019/06/26

『ネバーランドにさよならを』

https://www.netflix.com/title/81103551
衝撃のドキュメンタリー。私には彼らの証言はすべて真実としか思えなかった。英語圏では反響がすごかったようですが、日本ではどうなるのかな。こんなに観続けるのが苦しかった映画はひさしぶり。。メンタルの調子が良い時に観るのをおすすめします。モリシーにも観てほしいな(笑)

2019/06/25

キャリア・ハイライト

SER: "A Larks' Tongue In April" - Morrissey interview - Morrissey Central (24 June, 2019)

サムさんに「全キャリアの中でのハイライトは?」と聞かれて、しばらく考えてから「昨年ソフィア・ローレンがライブを観に来たこと」と答えたのがとても興味深い。
あとイギー&ストゥージズ、ルー・リード、パティ・スミスがオープニングアクトを承諾したことと、その公演だそう。

ソフィア・ローレンが観に来たのは、一昨年のハリウッドボウルだったよね。特に2日目は素晴らしいライブだった。パティがオープニングのLA公演は数年前に実現したけど、イギ―がオープニングのライブはたしかキャンセルになったよね?ルー・リードとの話もあったの!?

次に同じ質問をされたら違うことを答えそうだけど、他の誰でもなくソフィア・ローレンなのね。インタレスティング!

インタビュー(4月)by SER

SER: "A Larks' Tongue In April" - Morrissey interview - Morrissey Central (24 June, 2019)

4月のインタビューが公開された。公開が今になった理由に少し興味があるけれど、最近モリシーはインタビューにはほとんど答えないので、お蔵入りにならずに良かった。聞き手が甥っ子サムだけにモリシー叔父さんも気さくに答えている感じ。でもこの会話で見え隠れする二人の距離感、思ったより離れているような気がしないでもない。録音を意識しているからかもしれないけれど。

新しい情報はほとんどないかな。UKIPは支持していないが、For Britainは絶対的に支持していること(Anne Marie Watersへの信頼による)が確認されたので、また一部で炎上するかも。
少し後悔していることはある?と聞かれて、35年前にロバート・スミスにひどいことを言ったことと答えてるのが笑えた。何て言ったんだっけ?w でも10年前にパブで彼と偶然再会した時の話からすると、ぜんぜん反省してないみたいねww 
あとやっぱり手は怪我して抜糸したようだけど、理由はわからん!

インタビューの中でモリシーが興味深い問いを発していた。
M:”Everyone ultimately prefers their own race … does this make everyone racist?”
「みんな究極的には自分たちの人種を選り好む・・・これってみんなレイシストってことになるのか?」

誰がレイシストかはともかく人種差別の問題や戦争は、自分の人種が好き→他の人種より優れている→混ざらずに生き延びたい、という信念から始まったという事実は知る必要があると思う。国境や移民をどこまで許すかという問題とは別の話。

何はともあれサンキューサム!色々なアーティストや曲の小ネタで盛り上がってきたところで終わってしまったのが少し残念。ジョニ・ミッチェルやルー・リードのことも、もっと聞いてほしかったな。こういうサムしか聞けないような話、雑談がもっと聞きたい。第2弾もぜひお願い♡

2019/06/20

518ドルのTシャツ

https://www.morrissey-solo.com/threads/saint-laurent-smiths-shirt.144381/
ワオ!SupremeのモリTより高いね!誰が買うの!?

ちなみに世界最安値のTシャツはメキシコのバッタもんだと思う。700~800円くらいじゃなかったかな。昨年のメキシコシティのライブ会場の周りには縁日のようなグッズ屋台がずら~っと並んで、Tシャツはもちろん、帽子、バッジ、ポスター、ステッカー、光モノ・・・何でも激安で売っていた。スミスTはもちろん、ジョニーのTシャツとかも売ってたよw 

2019/06/16

半分フィクションだった『ローリング・サンダー・レビュー』

以下の情報によるとこの映画、フェイク関係者を登場させていたそうで。当時の映像を撮ったという映画監督、議員、プロモーターの3名。シャロン・ストーンにおいては、ツアーに参加したことさえなかったという!
観た人は分かると思いますが、フェイクだったのは以下の人たちです↓
https://www.vulture.com/2019/06/rolling-thunder-revue-what-is-true-and-what-is-fake.html

https://www.esquire.com/entertainment/music/a28033686/martin-scorsese-bob-dylan-rolling-thunder-revue-fact-fiction/ 

https://variety.com/2019/film/columns/why-did-martin-scorsese-prank-his-audience-in-rolling-thunder-revue-1203243856/

何故スコセッシ監督はこんなややこしいことをしたのか疑問。炎上商法!?ディランもグルなのかな!?だから最初と最後にマジックや仮面の人たちの古い白黒映像を挿入していた訳ね。ドキュメンタリーだと報道したメディアも多かったので、騙された人も少なくないのでは!?私もシャロン・ストーンのエピソードは一瞬出来すぎ?と思ったけれど信じてしまった!KISSのメイクの話もウソだったのか。

でもこういう風に真実が報道されるのはアメリカのメディアが機能しているということなので素晴らしい。ローリングストーン誌も誤情報を出しっぱなしにせず、あとから修正記事を出して信頼できる。日本とは大違い。

当時のライブ映像だけでも素晴らしいクオリティで観る価値はありますが、最近の登場人物と証言内容は半分疑って観るのが吉ですね。

2019/06/15

Tom Scott

『カリフォルニア・サン』のゲストミュージシャンの中には著名な人もいますが、彼らの個性をいまひとつ活かしきれなかったのが残念。特にモリシー版"Don't Interrupt The Sorrow"でサックスソロを吹いているTom Scott氏。彼はこの曲が収録されているジョニ・ミッチェルのアルバム"The Hissing Of Summer Lawns('95)"の前のアルバム"Court And Spark ('94)"のレコーディングと、94年のツアーにも参加しているベテランミュージシャンだった。↓
ポールの「あの娘におせっかい」のサックスも彼↓

ジョニの"Don't Interrupt"の完成度が奇跡的なので、誰がカバーしても難しかったと思いますが、彼があの借りてきたサックス奏者のようなソロパートを吹いたのかと思うと、なおさら残念・・・。
でもジョニ自身が83年に全く違うメンバーとこの曲をライブ演奏したビデオを見たけれど、それもギターソロがダサかった(笑)。やはり"The Hissing"のメンバーが異次元だったのね。

2019/06/13

映画『ローリング・サンダー・レヴュー 』

75~76年に敢行されたボブ・ディラン全米横断ツアーの75年の分のドキュメンタリー。最高に面白かった!ディランがこんなトルネードのようなライブツアーをしたことがあるなんて!ディラン自身がツアーバスの運転もして会場は小規模。前もって告知をせず、現地でビラを配って地元の人たちを呼んだのが凄い。

参加メンバーが豪華!アレン・ギンズバーグ、ミック・ロンソン、ロジャー・マッギン、ジョニ・ミッチェル、パティ・スミス、Tボーン・バーネット、サム・シェパードなどなど。詳しい人が見ればもっと沢山います。みんな若くてかっこいい!演奏シーンが多く、当時の貴重な映像もたっぷりでとても見応えがあります。ディラン本人や関係者の最近の証言インタビューも充実しています。さすがマーティン・スコセッシ監督。Netflix限定公開なのかな?必見です!

モリシーファンにとってもタイムリーな映画です。75年はジョニ・ミッチェルがモリシーがカバーした"Don't Interrupt the Sorrow"が入ったアルバム"The Hissing Of Summer Lawns"を発売した年です。その翌年のアルバムに収録された"Coyote"をディラン、ロジャー・マッギンと一緒にセッションしている貴重なシーンも見れます。当時のジョニのノリにのってる感じがよく分かります。

ディランはツアー中に「ハリケーン」というプロテストソングをリリースして歌っています。"Hurricane"の解説・歌詞対訳はこちらのブログが詳しいです。その歌の主人公ルービン・”ハリケーン”・ハンターのインタビューのところで、モリシーがカバーした63年の"Only A Pawn In Their Game"のリリックシートがちらっと写りました。"Only A Pawn In Their Game"の解説・歌詞対訳はこちらのブログが詳しいです
ちなみにモリシーが"Days of Decision"をカバーしたプロテスト・シンガーPhil Ochsは76年に自殺しています。この映画で改めて時代とアーティストとプロテストソングについて考えさせられます。

モリシーの自伝によると彼が最初にNYに行ったのも76年。モリシーは17歳。このライブツアーは観ていなさそうですが、NYで当時のアメリカ文化の特異なエネルギーを肌で感じたことでしょう。
★Netflixの視聴はこちら:

2019/06/09

ジョン・ルーリー展 Walk this way

モリシーとジョン・ルーリーの接点はなさそうですが(どこかで繋がりがあれば教えてください)、音楽好き必見だと思うのでおすすめします。作風が少しでも気になればぜひ!日本での展示は9年ぶりだそうで、次はいつになるかわかりません!
7/7まで、ワタリウム美術館(渋谷)です。
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1904john/index.html
https://www.johnlurieart.com/

ジョン・ルーリーはラウンジ・リザーズのサックス奏者ですが、ジム・ジャームッシュの映画で有名ですね。『ストレンジャー・ザン・パラダイス 』『ダウン・バイ・ロー』は傑作だった。 90年代にNYで一度ライブを観たことがあって、たぶんナショナル・オーケストラだったと思う。

90年代後半から難病のために音楽・俳優活動を休止していたことは知らなかった。画家としての活動のことも。

彼の絵はカラフル&リズミカル&コミカル。絵から彼の音楽が聞こえてくるようだった。音楽を聴きながら描いているのか知りたいな。

タイトルもひとつひとつがユニーク、結構長いものもあった。日本語タイトルもこだわりを感じさせる翻訳で良かった。英語のオリジナルと合わせて読むとより楽しいと思います。

絵の中に読めないくらい小さな文字でタイトルやメッセージが書かれている作品があって、シロヤギ(?)が「いつかレディーガガのコスチュームをデザインしたい」と言っているのを発見。その言葉は訳されていなかったので、気付かなかった人も多いのでは。偶然に暗号でも拾った気分になりました。

作品数が多く"Fishing With John"などのビデオも見れるので、ぜひ時間をとってゆっくり観て回ってください。

2019/06/08

マネージャー

マネージャーPK氏がOfficial FBで発表しているステートメントが情けない件・・・。
ここ数週間で4回出しているが、全くモリシーの擁護になっていないし、かえってモリシーの格を下げている。炎上を狙ってるのかもしれないけれど、それにしてもレベルが低すぎる・・・。

今回のコメントが一番醜い。モリシーの批判記事を書いたガーディアンの記者に対して、仕事をあげる、費用は全部出すから9月のツアーの最初の一週間取材に来れば?と言っている。しかも書いた記事はガーディアン以外に売れと。それは世間では買収とか賄賂っていうんですよ、PKさんw「モリシーの単独インタビューをアレンジするからぜひ取材に来て、彼がレイシストでないことを貴方自身の目で確かめてください」とか言わないと。

その前は、モリシーのことをしつこく批判しているガーディアンの記者がリツィートした関係ない人の政治的なツイートのスクショを貼ってディスってるし。

その前の2回は、たかがバッジで騒ぎすぎとか、モリシーはマルコムX他リベラルな人たちのバッジも付けてるとか、付けたのはFor Britainの小さな「ピン」なのにガーディアンは大きな「バッジ」と誇張したとか、本気で冗談を言っているのかなw

モリシーのマネージャーになって2年以上になるというPK氏を検索してびっくり!業界トップの超ベテランマネージャーだった!彼みたいな人が何故こんなコメントを!?

やっぱり日本の政治家、企業のトップ、セレブなど、お金と地位と権力を長く手にすると、リスク管理の感覚が麻痺してしまうのかな。だから一般人からすると「何でわざわざこんなこと言うんだろ?」と呆れるような失言を平気でしてしまうのかも。
それともすべて計算された炎上商法なの!?どっちなのか教えてほしいw

2019/06/06

EIM マーク・ギル監督 ロングインタビュー

聖人伝ではない、真実のロック伝記映画『イングランド・イズ・マイン - モリッシー、はじまりの物語』- FUZE

興味深かった箇所を以下に抜粋させていただだきハイライトを引きました。
オレンジのテキストは私の感想です。

ギル監督:もちろん、スティーヴンは苦悩していたし、決して楽な道のりではなかっただろうけど、恐らく母親のおかげであのような人になったのだと思う。デヴィッド・ボウイを観たことやパンクブームなども多少は人生に影響しているだろうけど、エリザベス(母親)が常に彼を信じていたことが大きいと思うよ。彼女は今もご健在だけど、彼女もお姉さんも、本作はお気に召さなかったようだ。でも、彼らにとっては(自分たちの物語が映画化されることは)すごく奇妙なことだろうから、よくわかるよ。逆に僕はモリッシーの家族には関与してほしくなくて、自分が思い描くまま、好きに作りたかった。みんなそれぞれ異なるヴィジョンがあるだろうしね。

モリシーのお母さんもこの映画が気に入らなかったというのは初耳。監督は何でそのことを知ったのかな?インタビュアーに聞き返してほしかったw お姉さんとジェームズ・メイカーが家族とお母さんについて言及しているのでそう言っただけかもしれない。
 

――監督自身はモリッシーやジョニー・マーの自伝を読んだのですか?

ギル監督:読まなかった。自伝が出版された段階で、すでに脚本を書き始めていたしね。理由のひとつは、法的に事前に読むことは不可能だったから。もうひとつは、自伝を読むことで自分の考え方が変わるのを恐れていたんだ。

「法的に不可能」とはどういう意味なのかな。英語で何と言ったのかも知りたいところ。


――細かいところまで再現されていて驚きましたが、かなりリサーチをしたのですか?

ギル監督:リサーチもしたし、自分も同じエリアで育ったから再現しやすかった。あとは初期のインタビューも読んだし、リリックに人生や親やうつ病について書かれていたことも役立った。(スティーヴンと最初のバンドを組む)カルトのビリー・ダフィーや友人のアンジーの遺族が協力してくれたこともあり、情報はたくさんあったよ。

初期のインタビュー映像などから遡って想像する若き日のモリシー像と、スミスのリリックから想像される典型的なモリシー像にはギャップがありますが(私にとっては)、監督が演出したスティーヴンの性格はかなりリリック寄りに感じました。


――劇中に登場する友人のアンジーは、モリッシーにとって大切な存在だったのですか?

ギル監督:そのようだよ。アンジーは率直な物言いでスティーヴンを応援していた。リンダーほどスティーヴンをインスパイアすることはできなかったかもしれないけどね。映画を制作するにあたって、ご遺族は非常に協力的で、アンジーの日記まで見せてくれた。スティーヴンのことをスティーヴォと呼んでいて、日記にも書かれていたよ。でも彼女は自分の死が近づいてくることに気づいていたから、日記を読むのはとても辛かった。しかも、彼女が亡くなる6週間前に、父親が亡くなっていたんだ。そして読んでいるうちに、急に日記が終わるんだ。最後は「今日は気分が悪い」と書いてあって、それで終わり。読んでいて本当に辛かった。ご遺族の寛大な対応には恐縮したよ。だから映画に出てもらったんだ。アンジーがビリーと電話で話しているシーンで、スティーヴンの後ろに座っている3人の女性たちは、実はアンジーの本当の姉妹なんだ。彼女たちはアンジー役を演じたキャサリン・ピアースに会って、涙を流していたよ。言葉も出なかった。特にアンジーと一番仲の良かったサンドラは、「アンジーが生き返ったみたい」と言っていた。この映画の撮影中には、そのような特別な瞬間がたくさんあった。

アンジーの日記を参考にしていたとはびっくり。ちなみにモリシーの自伝によるとアンジーは面白い子でよくモリシーを笑わせていたそう。毎晩長電話したり。でも当時彼女には彼氏が居たんですよね。彼女が17か18歳で白血病で亡くなった時、モリシーは15か16歳。大ショックですよね・・・。彼女が天国で映画化を喜んでいるといいけれど。この映画では少なくとも彼女とビリー・ダフィーの人物像はリアルに描かれているのではないでしょうか。

2019/06/04

Don't Interrupt The Sorrow 聴きくらべ

原曲が素晴らしすぎて魂が小躍りするレベル!収録アルバム"The Hissing of Summer Lawns ('75)"はジョニ・ミッチェルの隠れ最高傑作なのでは?ただ何度か聴かないとこの不思議な魅力は伝わってこないかも。でも何度か聴けば、放っておいても向こうから呼んでくると思います。呼ばれなかったらごめんなさい(笑)。

発売当時は評価が低かったようですが、後のミュージシャンから絶賛されたこともあって徐々に再評価されたようです。プリンスは「全曲通して大好きな最後のアルバム」と語り、ビョークは"The Boho Dance"をカバーしています。

モリシーは96年のジョニへのインタビューで「自分が最初に完全に魅了されたアルバム」と評しています。彼がここまで深くジョニの音楽を傾聴していたとは!カバーするなら歌詞からしてもこの曲一択だったのでしょう。レビューで合わないとか書いちゃってごめんねダーリン(笑)。このインタビューは内容が濃く面白いので特集を組みたいと思います。

ちなみに"Don't Interrupt The Sorrow"の邦題は「悲しみはともだち」。当時の邦題あるある!タイトルは何が何でも全部和訳せよ、みたいな。この邦題は悪くないと思いますが、"The Hissing of Summer Lawns"の邦題『夏草の誘(いざな)い』は意味が真逆で面白い(笑)。”hissing”はヘビが威嚇するときに立てる「スー」的な音や、人が不満を表す時に出す歯擦音ですね。アルバムジャケットのヘビも嫌がっているのでは!?(ちなみにこのヘビ、よく見ると頭がないような!?教会に連れて行かれるところ!?カバーアートも素晴らしい!) ”lawn”は草というか芝生のことなので、直訳すると「夏の芝生のヒス」でしょうか。でもこの邦題だと間違いなく売れなかったでしょうね。当時ローリングストーン誌も最悪のタイトルと評したようで。タイトル曲も収録されていて、聞けばこのタイトルのニュアンスが良くわかります。とにかくおすすめ!

Joni Mitchell オリジナル
Chaka Khan
Oleta Adams



2019/06/02

EIM マーク・ギル監督インタビュー

マンチェスターの男は「自分こそが最高で他の連中はクソ」という思想を持っている(笑)『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』マーク・ギル監督【Director’s Interview Vol.29】CINEMORE

興味深いのはインタビュアーが監督に「モリッシー本人はこの映画について、まったくコメントしてませんね。」としか聞いていないこと。モリッシーの姉 Jacqueline MorrisseyLinder Sterlingに非難されたことは隠して、興行ダメージが少なそうなジェームズ・メイカーから非難された事実だけに言及している。

ギル監督はここでジェームズ・メイカーの悪口を言っているけれど、私が読んだ限り英語のインタビューで彼がこの内容を話したことはないと思う。日本語だから本人の耳には入らないと思って話したのならかなり問題かもw このリンクをジェームズに送ってもいいですか?w

もうひとつ興味深いのは、ギル監督がリサーチしたのは「ザ・スミスがデビューしたばかりの頃」のインタビュー記事で、それは「生い立ちや家族、青春時代に感じていた孤独やうつ状態について語っていた頃」で、「基本的には『ザ・スミス』『ハットフル・オブ・ホロウ』、そして『ミート・イズ・マーダー』を聴きこんで、物語のイメージを作り上げた」ということ。やはり自伝は読まなかったのかな。ビリー・ダフィがアドバイザーで、ビリーの友人とアンジーの家族には取材したとは言っているけれど。彼がモリシーのファンだったのはスミスの頃までだったというのも頷ける。

私もレビューを書こうと思っているけれど、もうずいぶん前に一度観ただけなので細かい所を忘れているみたい。劇場でもう一度観ようかな、字幕にも興味あるし。 
えっギル、何か言った?君はもう観なくていい?ww