聖人伝ではない、真実のロック伝記映画『イングランド・イズ・マイン - モリッシー、はじまりの物語』- FUZE
興味深かった箇所を以下に抜粋させていただだきハイライトを引きました。
オレンジのテキストは私の感想です。
ギル監督:もちろん、スティーヴンは苦悩していたし、決して楽な道のりではなかっただろうけど、恐らく母親のおかげであのような人になったのだと思う。デヴィッド・ボウイを観たことやパンクブームなども多少は人生に影響しているだろうけど、エリザベス(母親)が常に彼を信じていたことが大きいと思うよ。彼女は今もご健在だけど、彼女もお姉さんも、本作はお気に召さなかったようだ。でも、彼らにとっては(自分たちの物語が映画化されることは)すごく奇妙なことだろうから、よくわかるよ。逆に僕はモリッシーの家族には関与してほしくなくて、自分が思い描くまま、好きに作りたかった。みんなそれぞれ異なるヴィジョンがあるだろうしね。
モリシーのお母さんもこの映画が気に入らなかったというのは初耳。監督は何でそのことを知ったのかな?インタビュアーに聞き返してほしかったw お姉さんとジェームズ・メイカーが家族とお母さんについて言及しているのでそう言っただけかもしれない。
――監督自身はモリッシーやジョニー・マーの自伝を読んだのですか?
ギル監督:読まなかった。自伝が出版された段階で、すでに脚本を書き始めていたしね。理由のひとつは、法的に事前に読むことは不可能だったから。もうひとつは、自伝を読むことで自分の考え方が変わるのを恐れていたんだ。
「法的に不可能」とはどういう意味なのかな。英語で何と言ったのかも知りたいところ。
――細かいところまで再現されていて驚きましたが、かなりリサーチをしたのですか?
ギル監督:リサーチもしたし、自分も同じエリアで育ったから再現しやすかった。あとは初期のインタビューも読んだし、リリックに人生や親やうつ病について書かれていたことも役立った。(スティーヴンと最初のバンドを組む)カルトのビリー・ダフィーや友人のアンジーの遺族が協力してくれたこともあり、情報はたくさんあったよ。
初期のインタビュー映像などから遡って想像する若き日のモリシー像と、スミスのリリックから想像される典型的なモリシー像にはギャップがありますが(私にとっては)、監督が演出したスティーヴンの性格はかなりリリック寄りに感じました。
――劇中に登場する友人のアンジーは、モリッシーにとって大切な存在だったのですか?
ギル監督:そのようだよ。アンジーは率直な物言いでスティーヴンを応援していた。リンダーほどスティーヴンをインスパイアすることはできなかったかもしれないけどね。映画を制作するにあたって、ご遺族は非常に協力的で、アンジーの日記まで見せてくれた。スティーヴンのことをスティーヴォと呼んでいて、日記にも書かれていたよ。でも彼女は自分の死が近づいてくることに気づいていたから、日記を読むのはとても辛かった。しかも、彼女が亡くなる6週間前に、父親が亡くなっていたんだ。そして読んでいるうちに、急に日記が終わるんだ。最後は「今日は気分が悪い」と書いてあって、それで終わり。読んでいて本当に辛かった。ご遺族の寛大な対応には恐縮したよ。だから映画に出てもらったんだ。アンジーがビリーと電話で話しているシーンで、スティーヴンの後ろに座っている3人の女性たちは、実はアンジーの本当の姉妹なんだ。彼女たちはアンジー役を演じたキャサリン・ピアースに会って、涙を流していたよ。言葉も出なかった。特にアンジーと一番仲の良かったサンドラは、「アンジーが生き返ったみたい」と言っていた。この映画の撮影中には、そのような特別な瞬間がたくさんあった。
アンジーの日記を参考にしていたとはびっくり。ちなみにモリシーの自伝によるとアンジーは面白い子でよくモリシーを笑わせていたそう。毎晩長電話したり。でも当時彼女には彼氏が居たんですよね。彼女が17か18歳で白血病で亡くなった時、モリシーは15か16歳。大ショックですよね・・・。彼女が天国で映画化を喜んでいるといいけれど。この映画では少なくとも彼女とビリー・ダフィーの人物像はリアルに描かれているのではないでしょうか。
"Space is gonna thrill you,
Space could even kill you,
but Space will never love you like I do."
―
MORRISSEY "Fantastic Bird"
++モリッシーとシンクロするための"ACTION"ブログ++
2019/06/06
2019/06/02
EIM マーク・ギル監督インタビュー
マンチェスターの男は「自分こそが最高で他の連中はクソ」という思想を持っている(笑)『イングランド・イズ・マイン モリッシー、はじまりの物語』マーク・ギル監督【Director’s Interview Vol.29】CINEMORE
興味深いのはインタビュアーが監督に「モリッシー本人はこの映画について、まったくコメントしてませんね。」としか聞いていないこと。モリッシーの姉 Jacqueline MorrisseyとLinder Sterlingに非難されたことは隠して、興行ダメージが少なそうなジェームズ・メイカーから非難された事実だけに言及している。
ギル監督はここでジェームズ・メイカーの悪口を言っているけれど、私が読んだ限り英語のインタビューで彼がこの内容を話したことはないと思う。日本語だから本人の耳には入らないと思って話したのならかなり問題かもw このリンクをジェームズに送ってもいいですか?w
もうひとつ興味深いのは、ギル監督がリサーチしたのは「ザ・スミスがデビューしたばかりの頃」のインタビュー記事で、それは「生い立ちや家族、青春時代に感じていた孤独やうつ状態について語っていた頃」で、「基本的には『ザ・スミス』『ハットフル・オブ・ホロウ』、そして『ミート・イズ・マーダー』を聴きこんで、物語のイメージを作り上げた」ということ。やはり自伝は読まなかったのかな。ビリー・ダフィがアドバイザーで、ビリーの友人とアンジーの家族には取材したとは言っているけれど。彼がモリシーのファンだったのはスミスの頃までだったというのも頷ける。
私もレビューを書こうと思っているけれど、もうずいぶん前に一度観ただけなので細かい所を忘れているみたい。劇場でもう一度観ようかな、字幕にも興味あるし。
えっギル、何か言った?君はもう観なくていい?ww
興味深いのはインタビュアーが監督に「モリッシー本人はこの映画について、まったくコメントしてませんね。」としか聞いていないこと。モリッシーの姉 Jacqueline MorrisseyとLinder Sterlingに非難されたことは隠して、興行ダメージが少なそうなジェームズ・メイカーから非難された事実だけに言及している。
ギル監督はここでジェームズ・メイカーの悪口を言っているけれど、私が読んだ限り英語のインタビューで彼がこの内容を話したことはないと思う。日本語だから本人の耳には入らないと思って話したのならかなり問題かもw このリンクをジェームズに送ってもいいですか?w
もうひとつ興味深いのは、ギル監督がリサーチしたのは「ザ・スミスがデビューしたばかりの頃」のインタビュー記事で、それは「生い立ちや家族、青春時代に感じていた孤独やうつ状態について語っていた頃」で、「基本的には『ザ・スミス』『ハットフル・オブ・ホロウ』、そして『ミート・イズ・マーダー』を聴きこんで、物語のイメージを作り上げた」ということ。やはり自伝は読まなかったのかな。ビリー・ダフィがアドバイザーで、ビリーの友人とアンジーの家族には取材したとは言っているけれど。彼がモリシーのファンだったのはスミスの頃までだったというのも頷ける。
私もレビューを書こうと思っているけれど、もうずいぶん前に一度観ただけなので細かい所を忘れているみたい。劇場でもう一度観ようかな、字幕にも興味あるし。
えっギル、何か言った?君はもう観なくていい?ww
2019/05/31
Johnny Marr on England Is Mine
Johnny Marr on The Smiths’ legacy and Morrissey: “You can’t change history. The songs are out there for people to judge” - NME (May 30, 2019)
ジョニー・マーが『イングランド・イズ・マイン』について答えたのはこれが初めてかな!?その部分を抜粋して訳してみました。
While we’re on the subject of Morrissey, did you see the biopic England Is Mine and how you were portrayed?
NME:モリッシーの話の続きですが、伝記映画『イングランド・イズ・マイン』は観ましたか?あなたはどの様に描写されていましたか?
“I honestly didn’t, and I feel bad because the guy who played me is a really nice guy and was really sincere about it. I just kept forgetting to watch that bit! I didn’t hear great things about the film, though. It just came and went for me. Luckily, I have so many things I want to think about that they distract me from all kinds of stuff.”
ジョニー:「正直言って観てないんだ。申し訳なくてさ、なぜなら僕を演じた奴は本当にいい奴で本当に誠実だったから。僕はただちょっと観るのを忘れ続けていたのさ!
この映画についての称賛の声は聞かなかったけどね。僕にとっては単に現れて消えた事なんだ。幸運にも僕には他に考えたいことが山ほどあってね、いろいろなことに気を取られずに済んでいるんだ。」
ちなみにジョニーにも自伝を映画化する話が来ているそうで!自分役を演じてほしい役者はロバート・ダウニ-・Jr.だって!半分冗談めいてるけどねw「美しくてグラマラスなら誰でも」ってジョニーも結構言うよね~w 役者(主にヤクの売人役!)のオファーも最近来ているらしいけど、演技は自分のPVだけにしておいた方がいいかも?w
ジョニー・マーが『イングランド・イズ・マイン』について答えたのはこれが初めてかな!?その部分を抜粋して訳してみました。
While we’re on the subject of Morrissey, did you see the biopic England Is Mine and how you were portrayed?
NME:モリッシーの話の続きですが、伝記映画『イングランド・イズ・マイン』は観ましたか?あなたはどの様に描写されていましたか?
“I honestly didn’t, and I feel bad because the guy who played me is a really nice guy and was really sincere about it. I just kept forgetting to watch that bit! I didn’t hear great things about the film, though. It just came and went for me. Luckily, I have so many things I want to think about that they distract me from all kinds of stuff.”
ジョニー:「正直言って観てないんだ。申し訳なくてさ、なぜなら僕を演じた奴は本当にいい奴で本当に誠実だったから。僕はただちょっと観るのを忘れ続けていたのさ!
この映画についての称賛の声は聞かなかったけどね。僕にとっては単に現れて消えた事なんだ。幸運にも僕には他に考えたいことが山ほどあってね、いろいろなことに気を取られずに済んでいるんだ。」
ちなみにジョニーにも自伝を映画化する話が来ているそうで!自分役を演じてほしい役者はロバート・ダウニ-・Jr.だって!半分冗談めいてるけどねw「美しくてグラマラスなら誰でも」ってジョニーも結構言うよね~w 役者(主にヤクの売人役!)のオファーも最近来ているらしいけど、演技は自分のPVだけにしておいた方がいいかも?w
2019/05/23
ギル監督とグラジオラス
WTF!!!ツイッター動画で見たのですが、昨日のお誕生日先行上映会でギル監督が客席にグラジオラスを投げていた🙀💦
これって日本人関係者のむちゃぶりでは!?監督が自分の意思でやっていたらもっとドン引きだけど。こんなこと海外でやったら失笑ものじゃない!?日本的には素敵な演出なのかな!?私の感覚がおかしいのかな!?
これって日本人関係者のむちゃぶりでは!?監督が自分の意思でやっていたらもっとドン引きだけど。こんなこと海外でやったら失笑ものじゃない!?日本的には素敵な演出なのかな!?私の感覚がおかしいのかな!?
2019/05/19
『イングランド・イズ・マイン』日本公開
映画『イングランド・イズ・マイン』が5/31から日本でも公開されます。
この映画の英米での公開は2017年で、年内にDVD発売とネット配信もされています。プレスレビューやファンの感想を当時ひと通り読みましたが、評価は中の上といった感じだったでしょうか。コアなファンの間でもいまひとつ盛り上がりに欠ける印象でした。
日本では盛り上がりをみせているのでしょうか。
ご存知かもしれませんが、この映画は本人の了解なく作られています。打診しても返答がなかったようです。モリシー自身はコメントを出していませんが、モリシーの姉Jacqueline Morrisseyが、"It is an OFFENSIVE misrepresentation."と強い口調のコメントを発表しています。このコメント、限りなくモリシー本人が書いたような文体(笑)。間違いなくモリシーも同じ意見でしょう。
Linder Sterling (アーティストでモリシーの長年の友人。映画の中でも主要登場人物)は映画を見るつもりはないようですが、このインタビューで”identity theft”と言っています。James Makerも完全否定したステートメントを出しています。
本人と近しい人たちに完全否定された登場人物が、実際とかけ離れている可能性は大いにあるでしょうね。
私はこの映画を自分がモリシーや彼の家族だったらという視点で観てしまったのですが、これは自分ではない!こんなこと言ったことはない!と言いたくなるようなシーンが結構ありました。関係者がどこまでモリシーの自伝本を参考にしたのかも疑問に思いました。でも私がLinderだったら、このキャラで結構満足しちゃったかも(笑)
生きている人の伝記を撮ったり書いたりするのに、本人の許可を絶対に得なければいけないということはないと思いますが、最大限の敬意を払うことは必要でしょう。この監督とプロデューサーはモリシーのファンを公言しているのですからなおさらです。
モリシーたちに完全否定されたのに、あたかもこの映画が”biopic”(伝記映画)のように宣伝してよいものか単純に疑問です。「この映画は実在の人物と史実をベースに創作したフィクションです」とはっきり宣言した方が潔かったし、本人たちからのクレームもなかったかもしれません。
ただ、スティーブン(ヤングモリシー)役のジャック・ローデンはとってもキュート。私には声以外は本人に似ていると思えませんでしたが、演技自体は良かった。当時のマンチェスターの雰囲気や若者の様子、クラブシーンにもリアリティがありました。この映画が完全なフィクションだと思えば出来は悪くないと思います。ネタばれになるので詳しい感想は公開後に。日本人の感想を読むのが楽しみです。
ところで、東京で「マーク・ギル監督来日記念 <トーク&ティーチイン付> モリッシー 60thバースデイ・プレミア先行上映会」があるのですね。日本人はモリシーが嫌ってる映画を監督と一緒に観てお誕生日祝いしちゃうんだ・・・。その光景、ちょっとシュールじゃない!?モリシーにこのことが知れたら激おこでもう来日してくれなくなっちゃうかもよ(笑)
この映画の英米での公開は2017年で、年内にDVD発売とネット配信もされています。プレスレビューやファンの感想を当時ひと通り読みましたが、評価は中の上といった感じだったでしょうか。コアなファンの間でもいまひとつ盛り上がりに欠ける印象でした。
日本では盛り上がりをみせているのでしょうか。
ご存知かもしれませんが、この映画は本人の了解なく作られています。打診しても返答がなかったようです。モリシー自身はコメントを出していませんが、モリシーの姉Jacqueline Morrisseyが、"It is an OFFENSIVE misrepresentation."と強い口調のコメントを発表しています。このコメント、限りなくモリシー本人が書いたような文体(笑)。間違いなくモリシーも同じ意見でしょう。
Linder Sterling (アーティストでモリシーの長年の友人。映画の中でも主要登場人物)は映画を見るつもりはないようですが、このインタビューで”identity theft”と言っています。James Makerも完全否定したステートメントを出しています。
本人と近しい人たちに完全否定された登場人物が、実際とかけ離れている可能性は大いにあるでしょうね。
私はこの映画を自分がモリシーや彼の家族だったらという視点で観てしまったのですが、これは自分ではない!こんなこと言ったことはない!と言いたくなるようなシーンが結構ありました。関係者がどこまでモリシーの自伝本を参考にしたのかも疑問に思いました。でも私がLinderだったら、このキャラで結構満足しちゃったかも(笑)
生きている人の伝記を撮ったり書いたりするのに、本人の許可を絶対に得なければいけないということはないと思いますが、最大限の敬意を払うことは必要でしょう。この監督とプロデューサーはモリシーのファンを公言しているのですからなおさらです。
モリシーたちに完全否定されたのに、あたかもこの映画が”biopic”(伝記映画)のように宣伝してよいものか単純に疑問です。「この映画は実在の人物と史実をベースに創作したフィクションです」とはっきり宣言した方が潔かったし、本人たちからのクレームもなかったかもしれません。
ただ、スティーブン(ヤングモリシー)役のジャック・ローデンはとってもキュート。私には声以外は本人に似ていると思えませんでしたが、演技自体は良かった。当時のマンチェスターの雰囲気や若者の様子、クラブシーンにもリアリティがありました。この映画が完全なフィクションだと思えば出来は悪くないと思います。ネタばれになるので詳しい感想は公開後に。日本人の感想を読むのが楽しみです。
ところで、東京で「マーク・ギル監督来日記念 <トーク&ティーチイン付> モリッシー 60thバースデイ・プレミア先行上映会」があるのですね。日本人はモリシーが嫌ってる映画を監督と一緒に観てお誕生日祝いしちゃうんだ・・・。その光景、ちょっとシュールじゃない!?モリシーにこのことが知れたら激おこでもう来日してくれなくなっちゃうかもよ(笑)
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