原曲が素晴らしすぎて魂が小躍りするレベル!収録アルバム"The Hissing of Summer Lawns ('75)"はジョニ・ミッチェルの隠れ最高傑作なのでは?ただ何度か聴かないとこの不思議な魅力は伝わってこないかも。でも何度か聴けば、放っておいても向こうから呼んでくると思います。呼ばれなかったらごめんなさい(笑)。
発売当時は評価が低かったようですが、後のミュージシャンから絶賛されたこともあって徐々に再評価されたようです。プリンスは「全曲通して大好きな最後のアルバム」と語り、ビョークは"The Boho Dance"をカバーしています。
モリシーは96年のジョニへのインタビューで「自分が最初に完全に魅了されたアルバム」と評しています。彼がここまで深くジョニの音楽を傾聴していたとは!カバーするなら歌詞からしてもこの曲一択だったのでしょう。レビューで合わないとか書いちゃってごめんねダーリン(笑)。このインタビューは内容が濃く面白いので特集を組みたいと思います。
ちなみに"Don't Interrupt The
Sorrow"の邦題は「悲しみはともだち」。当時の邦題あるある!タイトルは何が何でも全部和訳せよ、みたいな。この邦題は悪くないと思いますが、"The
Hissing of Summer
Lawns"の邦題『夏草の誘(いざな)い』は意味が真逆で面白い(笑)。”hissing”はヘビが威嚇するときに立てる「スー」的な音や、人が不満を表す時に出す歯擦音ですね。アルバムジャケットのヘビも嫌がっているのでは!?(ちなみにこのヘビ、よく見ると頭がないような!?教会に連れて行かれるところ!?カバーアートも素晴らしい!)
”lawn”は草というか芝生のことなので、直訳すると「夏の芝生のヒス」でしょうか。でもこの邦題だと間違いなく売れなかったでしょうね。当時ローリングストーン誌も最悪のタイトルと評したようで。タイトル曲も収録されていて、聞けばこのタイトルのニュアンスが良くわかります。とにかくおすすめ!
Chaka Khan
Oleta Adams
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