2019/10/27

カナディアツアー忘備録(一)エドモントン

Edmonton - Northern Alberta Jubilee Auditorium (Oct. 10, 2019)

Setlist: Suedehead / Alma Matters / Hairdresser On Fire / How Soon Is Now? / I'm Throwing My Arms Around Paris / Morning Starship / Wedding Bell Blues / Lady Willpower / I Wish You Lonely / Why Don't You Find Out For Yourself / Munich Air Disaster 1958 / Back On The Chain Gang / Seasick, Yet Still Docked / That Joke Isn't Funny Anymore / Irish Blood, English Heart / First Of The Gang To Die / Home Is A Question Mark / The Bullfighter Dies / Jack The Ripper / Some Say I Got Devil / Everyday Is Like Sunday // Speedway

バンクーバーからVIA鉄道でエドモントン入り。遅れるので有名だそうで26時間の予定が30時間くらいかかったが、車窓から眺めるカナディアンロッキーの変わりゆく景色は1日を通して息をのむ美しさだった。時間に余裕のある方はカナダの列車旅おすすめ。

夜エドモントン駅に着くと外はー3℃で凍った。昼間でも0℃くらいだったかな。会場のオーディトリアムはアルバータ大学に隣接していてダウンタウンから結構離れていたので、寒さに負けてダウンタウンには行かなかった。

宿は大学近くのAirbnb。現地の人と知り合えて会話練習にもなるので最近よく利用している。大きな一軒家をシェアハウスにして、空き部屋をAirbnbで貸し出していた。住人が2人居て、一人は大学院生、もう一人は見ためゲイの社会人。院生はスミスもモリシーも全く知らなかった。顔も初めて見たというので軽くショック。でも日本でも状況は同じかな。

開場前に少し大学敷地内を散歩。ぜんぜん人が居ない…と思ったら学生会館内にいっぱい。外は寒いからね。フードコートやサービス施設が入っている広くて居心地のよい空間。いいな。留学時代に戻りたくなった。カナダはかなりの多民族国家に見えた。アジア系も多い。学生会館にも本当に様々な国の人がいて活気があった。

会場のキャパは2500席くらい。会場や周辺にはサインボードやポスターなどの掲示が1つもなかったので少し寂しかった。ステージは低め、バリアもなく余裕でステージかぶりつきポジションゲット!と思ったらチェックが入り、最前列のチケットを持っていない人は自分の席に戻された。仕方なく3列目の自分の席で観たが、モリシーの一挙一動に集中できてこれはこれで良い体験だった。

客の年齢層は高め。入りは7割~8割くらいだったかな。あの大学生たちはどこへ!?でもカナダのオーディエンスの反応はとても良かった。騒ぎすぎず大人しすぎず盛り上がった。カジュアルなファンの方が多いように見えたけど、全体的にモリシーを暖かく歓迎しているムードがあった。

エドモントンのモリシーは、とにかく全体的に本当に美しかった。モリシーってこんなに美しかったっけ?と改めて見惚れてしまった。登場したときからハッピーな雰囲気で、落ち着いて謙虚な雰囲気でおしゃべり多め。モリシーがこんな風に親密な感じだとこちら側も自然と嬉しくなるしかない。会場にいいムードの循環が生まれていた。

声はまた一段と深化していてあらためて聴き惚れてしまった。寒くて乾燥していたので喉の調子はベストではなかったかもしれないが、声量は増えていた。声域には少し変化があって、以前より高音は出にくくなっているのかもしれない。確かどこかの会場でHomeについてだったかな?「この曲の最後の音ははもう歌えなくなってしまった。でもいいんだ」みたいなことを言っていた。あれ、カナダじゃなかったかな?その言い方がかわいかったっけw

少しだけ2016年のオーチャードホールのモリシーと似た雰囲気もあったかな。僕の歌を聴いてくれモード(?)でどの曲も愛情たっぷりの歌いっぷりだったので、すべての曲がストレートにハートに響いてきた。セトリの不満?要望?もちろん一瞬にして消えましたw

ハイライトはHome♡「旅人、この街の人、通りすがりの人・・・君がこれらのどのカテゴリーにせよ、君に向けて歌います」的なことを言って歌った。生で聴くのはこれが初めてだったのでとても感動した。That Jokeもすごく良かった。Why Don't You Find Out For Yourselfはいつも最高♡ I Wish You Lonelyもメキシコの時よりパワフルになっていた。Morning Starship→Wedding Bell Blues →Lady WillpowerのCSメドレーも生で聴くと味わい深く、甘いボーカルに酔いしれた。これらの曲の時には少しエコーを強めにかけているのかな?いい感じだった。レコードではあまり好きになれなかったI Got Devilも、あのドラマチックさが逆にライブの終盤にばっちりはまって素敵だった。

見た目老けてきた感は否めないけれど魅力は間違いなく増している。ブルーの瞳にあの表情は相変わらず。長めになった髪もふわふわ感があって意外に似合っていたw ステージでの動きが少なくなってきている分だけ一挙一動が洗練されていて、強かったり、セクシーだったり、かわいかったり、かっこよかったり、可笑しかったり、ちょっと変だったりが、クルクル変わって本当に目が離せない。チャーミングx3!!!

おしゃべりの中で特に明記しておくほどの話はないかな。最初の方で「我々はデンジャラス・グラウンドにいる~」とイミ深なことを言うから何事かと思ったら、単にステージが滑りやすかっただけだったようでw あとは「見て回ったけどこの街には何もない」的なよくある軽い街ディスりw 途中「しゃべり過ぎかな?」と聞いてきて、私たちの「ノー!」に飽き足らずバンドの方を向いてもう一度「しゃべり過ぎかな?」と聞いたら、マットとジェシが同時に控えめに首を横に振ったシーンがあって、思い出すとクスッと笑える。あとブルファイターの前の「ウィーアー・オール・アニマルズ!」は良かった。日本公演での「プリーズ・ドント・キル・エニシング!」もそうだけど、シンプルなメッセージは即”contagious”!!!

前にも書いたかもしれないけれど、マットのドラムのカウントを入れるタイミングは絶妙!モリシーがもう少ししゃべりたいのか、ここで話を切り上げるのかをよく見計らって、言葉をさえぎらないように、妙な間が空かないようにカウントを入れるのは結構大変だと思う。特にこういうモリシーがおしゃべりな夜は。あうんの呼吸、匠の技と誉めてあげたいw

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