2019/06/16

半分フィクションだった『ローリング・サンダー・レビュー』

以下の情報によるとこの映画、フェイク関係者を登場させていたそうで。当時の映像を撮ったという映画監督、議員、プロモーターの3名。シャロン・ストーンにおいては、ツアーに参加したことさえなかったという!
観た人は分かると思いますが、フェイクだったのは以下の人たちです↓
https://www.vulture.com/2019/06/rolling-thunder-revue-what-is-true-and-what-is-fake.html

https://www.esquire.com/entertainment/music/a28033686/martin-scorsese-bob-dylan-rolling-thunder-revue-fact-fiction/ 

https://variety.com/2019/film/columns/why-did-martin-scorsese-prank-his-audience-in-rolling-thunder-revue-1203243856/

何故スコセッシ監督はこんなややこしいことをしたのか疑問。炎上商法!?ディランもグルなのかな!?だから最初と最後にマジックや仮面の人たちの古い白黒映像を挿入していた訳ね。ドキュメンタリーだと報道したメディアも多かったので、騙された人も少なくないのでは!?私もシャロン・ストーンのエピソードは一瞬出来すぎ?と思ったけれど信じてしまった!KISSのメイクの話もウソだったのか。

でもこういう風に真実が報道されるのはアメリカのメディアが機能しているということなので素晴らしい。ローリングストーン誌も誤情報を出しっぱなしにせず、あとから修正記事を出して信頼できる。日本とは大違い。

当時のライブ映像だけでも素晴らしいクオリティで観る価値はありますが、最近の登場人物と証言内容は半分疑って観るのが吉ですね。

2019/06/15

Tom Scott

『カリフォルニア・サン』のゲストミュージシャンの中には著名な人もいますが、彼らの個性をいまひとつ活かしきれなかったのが残念。特にモリシー版"Don't Interrupt The Sorrow"でサックスソロを吹いているTom Scott氏。彼はこの曲が収録されているジョニ・ミッチェルのアルバム"The Hissing Of Summer Lawns('95)"の前のアルバム"Court And Spark ('94)"のレコーディングと、94年のツアーにも参加しているベテランミュージシャンだった。↓
ポールの「あの娘におせっかい」のサックスも彼↓

ジョニの"Don't Interrupt"の完成度が奇跡的なので、誰がカバーしても難しかったと思いますが、彼があの借りてきたサックス奏者のようなソロパートを吹いたのかと思うと、なおさら残念・・・。
でもジョニ自身が83年に全く違うメンバーとこの曲をライブ演奏したビデオを見たけれど、それもギターソロがダサかった(笑)。やはり"The Hissing"のメンバーが異次元だったのね。

2019/06/13

映画『ローリング・サンダー・レヴュー 』

75~76年に敢行されたボブ・ディラン全米横断ツアーの75年の分のドキュメンタリー。最高に面白かった!ディランがこんなトルネードのようなライブツアーをしたことがあるなんて!ディラン自身がツアーバスの運転もして会場は小規模。前もって告知をせず、現地でビラを配って地元の人たちを呼んだのが凄い。

参加メンバーが豪華!アレン・ギンズバーグ、ミック・ロンソン、ロジャー・マッギン、ジョニ・ミッチェル、パティ・スミス、Tボーン・バーネット、サム・シェパードなどなど。詳しい人が見ればもっと沢山います。みんな若くてかっこいい!演奏シーンが多く、当時の貴重な映像もたっぷりでとても見応えがあります。ディラン本人や関係者の最近の証言インタビューも充実しています。さすがマーティン・スコセッシ監督。Netflix限定公開なのかな?必見です!

モリシーファンにとってもタイムリーな映画です。75年はジョニ・ミッチェルがモリシーがカバーした"Don't Interrupt the Sorrow"が入ったアルバム"The Hissing Of Summer Lawns"を発売した年です。その翌年のアルバムに収録された"Coyote"をディラン、ロジャー・マッギンと一緒にセッションしている貴重なシーンも見れます。当時のジョニのノリにのってる感じがよく分かります。

ディランはツアー中に「ハリケーン」というプロテストソングをリリースして歌っています。"Hurricane"の解説・歌詞対訳はこちらのブログが詳しいです。その歌の主人公ルービン・”ハリケーン”・ハンターのインタビューのところで、モリシーがカバーした63年の"Only A Pawn In Their Game"のリリックシートがちらっと写りました。"Only A Pawn In Their Game"の解説・歌詞対訳はこちらのブログが詳しいです
ちなみにモリシーが"Days of Decision"をカバーしたプロテスト・シンガーPhil Ochsは76年に自殺しています。この映画で改めて時代とアーティストとプロテストソングについて考えさせられます。

モリシーの自伝によると彼が最初にNYに行ったのも76年。モリシーは17歳。このライブツアーは観ていなさそうですが、NYで当時のアメリカ文化の特異なエネルギーを肌で感じたことでしょう。
★Netflixの視聴はこちら:

2019/06/09

ジョン・ルーリー展 Walk this way

モリシーとジョン・ルーリーの接点はなさそうですが(どこかで繋がりがあれば教えてください)、音楽好き必見だと思うのでおすすめします。作風が少しでも気になればぜひ!日本での展示は9年ぶりだそうで、次はいつになるかわかりません!
7/7まで、ワタリウム美術館(渋谷)です。
http://www.watarium.co.jp/exhibition/1904john/index.html
https://www.johnlurieart.com/

ジョン・ルーリーはラウンジ・リザーズのサックス奏者ですが、ジム・ジャームッシュの映画で有名ですね。『ストレンジャー・ザン・パラダイス 』『ダウン・バイ・ロー』は傑作だった。 90年代にNYで一度ライブを観たことがあって、たぶんナショナル・オーケストラだったと思う。

90年代後半から難病のために音楽・俳優活動を休止していたことは知らなかった。画家としての活動のことも。

彼の絵はカラフル&リズミカル&コミカル。絵から彼の音楽が聞こえてくるようだった。音楽を聴きながら描いているのか知りたいな。

タイトルもひとつひとつがユニーク、結構長いものもあった。日本語タイトルもこだわりを感じさせる翻訳で良かった。英語のオリジナルと合わせて読むとより楽しいと思います。

絵の中に読めないくらい小さな文字でタイトルやメッセージが書かれている作品があって、シロヤギ(?)が「いつかレディーガガのコスチュームをデザインしたい」と言っているのを発見。その言葉は訳されていなかったので、気付かなかった人も多いのでは。偶然に暗号でも拾った気分になりました。

作品数が多く"Fishing With John"などのビデオも見れるので、ぜひ時間をとってゆっくり観て回ってください。